利根川の恵みによつて
2012年 09月 04日
ここは利根川の扇状地赤城榛名の山裾に拡がった沖積層の上にある。
2万年も前の時代から赤城榛名の噴火や、利根川烏川の乱流氾濫によって培われた豊かな土壌である。
ところにより砂と粘土の混じりあつた地味のところ,ところにより砂利や砂の多いい痩せたところ
砂目が多く夏の日照りに弱い場所など所と場所により畑の力が変化する。
田方のように粘土質の土地で水を入れると米が同じように取れる土地と同様ではない。
そんな土地の性質から米には不向きな土地である。
また利根川から距離が近いため用水が直に引けなかつた。
水の取り口から川の氾濫の時に決壊の恐れがあるためだ。
そんな この土地に適した作物や農産物が 藍であり加工品としての藍玉作りであった。
それと蚕であり絹糸の生産売買や絹織物を織ること 、加工して
それを江戸や外国に売る産業や商売であつた。
それらは米と違いすべて換金作物であり
米を作る農村地帯とは違う 貨幣経済の地域を形成していた。
このことが経済も文化も先進性を生み桃井可堂や尾高敦忠、渋沢栄一などを中心とする幕末の
人材を生んだ。
by nakazeriver
| 2012-09-04 06:57